YOSHII CINEMAS
監督:山本透
日本のロックスターといえばご存知この男、吉井和哉!のドキュメンタリー映画。と言いつつも、メインはライブ映像だし、映画館の音響で吉井さんを堪能したいってヒト向け。
吉井和哉ファンとしては、映画館で吉井さんが観れるだけで満足。大スクリーンで観る吉井さんのセクシャルバイオレンスライブはもう男の俺でも濡れまくり。ロックスターなんです。本当に。
映画的視点から言えば、ドキュメンタリーとして余りにもぬるすぎる。全く吉井和哉を追求しない。ただ、彼の口から出る言葉を汲み取り並べているだけ。これなら自伝読んでる方がマシ。中途半端な劇映画の演出を挟んでいるのも大失敗。ひどいロケセットに台詞、完全に映画の進行を邪魔している。突っ込む時間や意図が無いんだったら大人しく吉井さんのインタビューで構成すればいいのに、なんて情けないんだろう。完全に逃げ、誤魔化しにしか見えなかった。
ドキュメンタリーofAKB48やフラッシュバックメモリーズなど、ドキュメンタリー話題作が続いていたせいもあるのだが、信じられない程のつまらん映画だった。そもそも、この映画に映画的要素を求めて鑑賞したのが間違いだったと言われればそうなのかも知れないが、普段の倍の金払ってこんなの見せられたらたまりませんよコッチは。吉井さんも泣くよ。ほんと。
普段あまり映画を観ない人がコレを観て「あ〜やっぱ吉井さんかっこいいね〜」という感想を言わすだけの存在なのか、この映画は。映画化する意味、チャンス、あらゆるモノを放棄したように思えた。怒りまくってるぞ俺は。
吉井さんのドキュメンタリー、高橋栄樹監督に撮ってほしかったな・・・。AKBの映画が落ち着いたら是非撮ってください。ソロ二十周年とかでいいので。ほんと。
いや、アレだったら僕が。
ベストアルバム『18』は素晴らしいですよ。最高です。
『アフタースクール』『鍵泥棒のメソッド』の内田けんじ監督が撮った予告編。
「わたしとヤリたくないの?」
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