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-オナルプスの手違い-

映画の感想やら日記やら告知やら。基本的にネタバレなし。

横道世之介

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監督:沖田修一

 

予告編から泣ける感動作なのかなーと単純に想像してたけど、二手も三手も上手をいくどえりゃー傑作だったとよ!!!!

予告編で観客の想像を全く違う方向へ向かせたのは大成功。こういう予告編の作り方はとても好きだ。最近のラストシーンの映像を使っちゃうようなアホ予告編は死ねばいい。

 

説明的なことは一切なし。観客の想像力を掻き立てるような演出が満載。過度にカットを割らず、音楽を使わず、演技と演出で真っ向から勝負する姿勢が素晴らしかった。これぞ映画。まさに邦画。

 

出演者たちの演技はお見事だった。

主人公の横道世之介を演じる高良健吾は相変わらずトボけたキャラをやってもイケメンなので、なんとなく隠れイケメンな雰囲気を醸し出してる。

それよりもなによりも、お嬢様ヒロインを演じる吉高由里子の爆発しまくる可愛さ。計算されつくし、徹底されたキャラクターは吉高由里子の代表作になること間違いなし。彼女が出演するシーンは全て幸福に包まれ、人を笑顔にさせる。思い出を回想シーンを使わず表現するにはあれぐらいやって丁度いいのだ。今年の助演女優賞決定。

 

なんといってもこの映画で最も秀でているのがカメラ。カメラマン近藤龍人、最強伝説。桐島のカメラとは全く違う見せ方。あの長回しのワンカット、驚異のクレーンを使った長回し。観客の虚を突く天才。この人がいる限り、常に新しい邦画が生まれていくと確信した。パーマネント野ばら、桐島と吉田大八監督作品を手がける近藤さん。もっと撮って。

 

上映時間が160分なんてうそでしょ?というぐらい一瞬で過ぎる。それは、この映画が起承転結というものからわざと外しているから。それがこの映画の良さであり、後味にものすごい幸福感を得られる。本当に素晴らしい映画でした。何度も観るもんじゃない。ここぞというときに観る。そして、笑顔になるんです。

 

きっと、監督の演出を超える奇跡が劇中で何度も起こったんじゃないかな。奇跡を起こさせた監督はすごい。スタッフすごい。キャストすごい。なんか、ほんとミラクルが詰まってそうだ。奇跡は起こすもんだからね。奇跡なめんじゃないよ!って。

 

あー、くそかわいかった。ほんと。顔とかではなく、かわいい人という役を見事演じきった。吉高由里子、大女優。

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