-オナルプスの手違い-

映画の感想やら日記やら告知やら。基本的にネタバレなし。

ドラゴンボールZ 神VS神

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監督:細田雅弘

 

あのドラゴンボールZのブウ編から四年後、それがこの映画の舞台。

『最強、始動。』とは悟空のことじゃなかった!

 

ドラゴンボール劇場版はなんと17年ぶりの映画ということで、久しぶりとかいうレベルではない。それでもこの規模、この人気とは本当にすごい。私はテレビアニメを全く観ずに漫画だけでドラゴンボールを保管してたため、動く悟空たちはあまり観たことがなかった。今回の映画は、動く!とにかく動く!

 

心配されていた破壊神ビルスのキャラクターも、鳥山明節全開のゆるキャラでとても魅力のある人物に仕上がっている。破壊がしたいのではなく、破壊神として生まれたビルスの無邪気さを茶目っ気たっぷりに描く。お付きのウイスのキャラも素敵だ。この二人のキャラこそドラゴンボールの中のベタである。二人の名前を合わせてウイルスってのもドラゴンボール定番。

 

ドラゴンボールとはなんぞや、という鳥山明の原点回帰の作品とも言える今作。ドラゴンボール=バトルという最近のゲームでイメージが定着してしまったが、やはりドラゴンボールの根底にあるのはギャグである。それを今回の映画では見事にやってくれた。そう、そのお茶目さ、少年漫画のギャグこそドラゴンボールなんだよ。その中で本気を出す男達がかっこいいんだよ。

正直、この映画はドラゴンボールを知らない人が観たら何も面白くない、というか付いて行きにくい。レギュラーメンバーのキャラ紹介は一切なし。逆に、それをすることにより序盤ではたっぷりビルスを描いてくれるのでファンは乗りやすい。だからこそ出来る演出がたくさんあったのでコレで良かったと思う。次世代を思わす演出を17年ぶりに作って尚やってのけるのは鳥山明御大の所業である。

みんな大好きベジータが、まさか自分のプライドを捨ててあんなことを・・・!しかも、それが皆の心を動かすなんて・・・!

 

後半の悟空とビルスの市街地での戦闘はアイアンマンを彷彿とさせる空中戦!気弾ではなく肉弾戦で勝負する二人がビュンビュン飛び回りビルの間を駆け抜けるバトル描写は2013年に映画化した意味があったと確信した。セル画しか認めんとか言ってる人の気持ちも分からんではないが、このシーンを観ずに言う人はアホだ。

俺はあのオチ好きですよ。世界はもっともっと、広い!

 

まあとにかくお祭り映画。何も考えずに観に行くが吉。劇場で笑って興奮して、童心に戻るってこのことだなーと思いました。鳥山明がドラゴンボールエボリューションをディスってたのには笑ったw

にしても、スーパーサイヤ人ゴッドって予告で言ってたから、スーパーサイヤ人3の次ってラプンツェルみたいになっちゃうんじゃないかと心配してしまったよ。

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悟空よ、もっと強くなれ!もっと広い世界へはばたけ!