ハングオーバー!!!最後の反省会
監督:トッド・フィリップス
このハングオーバーシリーズを締めくくる今作。誰もこっちに期待していない展開へ突き進み、観客をダメな方向へ突き放す最悪な映画だった。
シリーズ映画というのは単発映画とは全く違うし、かと言ってシリーズを観ていない人でも楽しめるという作りが好ましいが・・・今回の3は1と2を観た人しか楽しめない展開がちらほらあり、しかもそれが別に面白くないという逆サービスが起こっていた。
ハングオーバーとはなにか?というと、やはりそれは第一作目に集約されていて、大成功を収めた。二日酔いで何も覚えていなく、その記憶を辿るミステリー要素がコメディをさらに加速させるのだ。
それをまんま場所を変えて、しかもイマイチ笑えないバンコクでやってしまったのが2。アイデアが全く増えておらず、同じことの繰り返し。ジョークと下品の違いが分からなくなってしまったのか。
そして今回の3はもっとひどい。意外性を突くとか予想を裏切るというサービス精神はもはや皆無で「今までと違うことをやってやろう。このハングオーバーシリーズはアランのサーガだったんだ!」とかいう勝手な押し付けを観客にさせられる感じがほんとに嫌だった。
見事に1しか面白くないという典型的な流れになって終わったハングオーバーシリーズ。ほんとに1は大傑作。1最高!
もうしないでください。