サイレントヒル:リベレーション
監督:マイケル・J・バセット
大傑作のクリストフガンズ監督の『サイレントヒル』の続編。監督が変わって残念だけど、観るっきゃない!ということで観てきた。
前作はクリストフガンズが物凄いゲーヲタということで、ゲームの雰囲気をとても良く表現していた。それは映像的にではなく、ホラーの質として物凄くレベルが高かった。舞台は海外だが、やはり日本が作ったゲームなので宗教やクリーチャーが出ても驚かせ方や雰囲気は邦画のソレなのだ。そこを完璧に理解し、ジャパニーズホラー風洋画として成立させた前作のクリストフ・ガンズ監督の偉大さがよく分かる今作。つまり、今回は洋画ホラーになってしまった。
簡単に言うと、今回は驚かせる作品。前作は怖がらせる作品。音などの演出に偏りがちで、雰囲気作りに欠けていた気がする。それは主演の女の子の演技なのかも知れない。出てくるクリーチャーたちも全体的に前作よりも抑えめ。もっとドギツいイカれたやつらを出してほしかったよ。
物語としてはイマイチすっきりしない。というか、謎がないので呆然と映画を眺めているしか無いのがツラい。観客が主人公と一緒に冒険しないとホラーはただのお化け屋敷になる。それを分かってバカホラーに徹するならまだしも、これはとても中途半端。やはりクリストフガンズに監督してもらうべきだった。間違いなく。
にしても、今作で登場するあるクリーチャーがですね、今年ナンバーワン化物をとっちゃうかも知れない。めちゃくちゃクールで気持ち悪い奴が一匹出てくるんですよ。超超かっこいいやつ。載せちゃおうかな?いや、見たい人はリンクから飛んでください。見たからと言ってネタバレにはならないんですが、何も知らずに今作を観るのもまた一つの楽しみかと。それでも気になる方は下のリンクをクリックどうぞ。
こいつがね、キュラキュラ動くんですよ!多脚ですよ!たまらんですよ!!!!