ライジング・ドラゴン
監督:ジャッキー・チェン
ジャッキー・チェン最後のアクション超大作ということで物凄く期待していったのだが・・・。というのも、映画館でジャッキー・チェンの映画を観た記憶がない。俺のジャッキー童貞を奪った作品である。
問題の物語は本当に面白くなかった。熱くなる展開もなし、何よりもジャッキーが行動する動機が全く乗れず、敵も敵じゃないし。動機が分からないアクションほど観るに耐えないものはない。ダイ・ハード5にも感じたことだけど。
ジャッキー・チェンのアクション引退?みたいなことで期待したアクションだが、すごいアクションとかではなく”ジャッキーアクション”という見方をしなければならないのだと途中で気づいた。遊び心がたっぷりなのはいいんだけど、そこに乗れないと辛かった。
全身ローラーブレードはめちゃくちゃかっこよかったけど、スピード感がイマイチ出てなくて一番気持ちいいところにバシッと来ない感じ。もっと使ってもよかったんじゃないかな。
吹替で観たけど、なんとも言えなかった。役者の台詞のボリュームを大きくしすぎたのか、場音がカス程の音量でアフレコまんま聞いてるみたい。字幕にすりゃよかったなーと後悔。石丸さんの吹替は楽しいんだけどね。
終盤まで、あーあー、あーーと流れて終わっていった感じ。ご老体にムチ打って・・・と感じずにはいられないアクションはインディ4を観たときも思った。でも、この独創的なアクションを誰かに伝授してほしい。これはもう一つのアクションジャンルを確立させてる。もっともっと観たい。ベスト・キッドのときの師匠としての佇まい、もうジャッキーは師匠なんだ。武天老師様。
とにかく、おつかれ、ジャッキー。
俺、やるよ!!!