舟を編む

監督：石井裕也

兎にも角にも面白かった舟を編む！！！！

久々の、全てが噛み合った奇跡の作品ではなかろうか。と言っても、横道世之介もそうなんだが、キャストの演技が抜群に良い。そこに持っていった監督の腕、それを見事切り取ったキャメラ、執念を感じる辞書部の美術、感情を邪魔しない素敵な音楽。あー傑作。傑作！！

言葉を言葉で説明するという行為は小説だからこそ上手く表現されるのではないかと思っていたが、映像化がこんなに合うとは。詩的な表現とかではなく、行動が言葉を表現しているというか。笑いや感動、アクションというジャンル的面白さではなく、"作品"としての面白さが本当によく出ていた。

キャストは全て良かったけど、特に加藤剛さんの演技は素晴らしかった。エンドロールまで加藤剛さんってことを忘れてたもの。あっぱれでした。

黒木華ちゃんをスクリーンで観て本当に刺激になったのです。友達がスクリーンでスターと演技をしているんだから、俺も頑張らなければと久々に興奮しちまいました。ひょっひょー！