戦わずして身内でゴタゴタするのが正義?実写版『ガッチャマン』
監督:佐藤東弥
飛べ、飛べ飛べガッチャマ〜ンの音楽はもちろん聞けない。というか、スーツのデザインをアニメからまず切り離したというニュースが知れ渡ったとき、この映画の行く末が見えた気がした。ただ、観ずに批判するのは嫌だし、そもそもガッチャマンだったらアクションすげぇだろ!と思って普通に楽しみだったし。そんなにわかファンをすっかり裏切った見事なる作品、それが今回の実写版ガッチャマン。
冒頭のアクションが物凄い。おお!遂に邦画もこのレベルに達したのか。ガッチャマンならではの忍者アクション。飛び、壁を蹴り敵へと進撃していく姿は最高。
だったが・・・
兎にも角にも、話が面白くない。そして、全然戦わない。やはりヒーロー映画であり、リアル志向だろうが何だろうがヒーローなんだから世のため人のため、何か強い信念を持って戦ってくれないと観客はどうしようもないわけで。身内だけであーだこーだモメる中盤の一時間程は、中々の拷問タイムであった。
さらに、その他のタツノコプロ実写版に比べて明らかに足りていなかったのは原作へのリスペクト、愛。あまりにもなさ過ぎて実写版って言うなよと思うレベル。
三池さんが実写版は無理だ!って言ってヤッターマンをやったのがよく分かる。
ガッチャマンの失敗により、俺が夢見たタツノコアベンジャーズは実現不可能になりました。残念。
なぜ左二人のインナーを一緒にしたのか?手抜き!